勤務先別の看護師転職

看護師転職時の訪問看護ステーションの選び方!11つの確認項目

訪問看護師として働きたいと考えたとき、働く訪問看護ステーションを選ぶことには苦労するのではないでしょうか。

特に初めての看護師転職の場合、訪問看護ステーションの数は多く全国の稼働数13,003事務所(2021年6月15日全国訪問看護事業協会調べ)あり、規模も地域によって様々なため、どのような基準で選べばよいのか迷うことも多いです。

看護師の中には、なかなか長く続けられる訪問看護ステーションが見つからず、何度も転職を繰り返してしまう場合もあります。

そのため、訪問看護師の仕事内容から、大規模と小規模の訪問看護ステーションの違い、看護師転職時の訪問看護ステーションの選び方!11つの確認項目を解説していきます。

看護師の仕事内容

訪問看護ステーションで働く看護師の仕事内容

訪問看護ステーションで働く、看護師の仕事内容をあらためて確認しておきましょう。

規模によって多少違いがあるため、注意してください。

利用者の人生や生活を支える

在宅療養では、病気を治して元の生活に戻るというよりも、

  • 「病気をコントロールしながら生活をより良くする」
  • 「悪化を予防する」

等を行い、利用者の人生を充実させることが看護師の仕事です。

そのため、病院であれば病気のコントロールのために食事制限や運動の指示がある場合でも、在宅では本人の意思や生活リズムを重視することもあります。

どこまで容認して、どこから守ってもらうべきか本人や家族と一緒に考えて助言することや、病状の早期発見・早期対応をすることが看護師に求められます。

介護者である家族の看護をする

訪問看護師は、患者の家族が倒れたら本人の世話をする人がいなくなってしまうため、家族の健康に注意を払うことも仕事です。

現在は、ショートステイや頻回な介護サービスなど、家族の介護負担軽減のためのシステムがありますが、それでも24時間365日休みなく一緒にいるのは家族です。

在宅療養は、家族の思いと介護力があってこそ成り立つと言っても過言ではありません。

看護師が利用者の家に訪問した際に、本人だけでなく家族の睡眠やストレス状況も観察して問題があれば、ケアマネジャーなどに相談することも大切です。

利用者の自宅で看護サービスを提供

訪問看護師は医師の指示もしくはケアマネジャーのプランに沿って、利用者の自宅で以下のような看護サービスを提供します。

また、利用者を支える地域のケアマネジャーや在宅医、ケアプラザ担当者、介護サービス会社などと、患者に必要なサービスについて会議することもあります。

医師の指示の元実施する場合

  • IVH(在宅中心静脈栄養)
  • 胃ろう・腸ろうからの栄養・管理
  • 経管栄養
  • ストマの処置
  • 酸素投与
  • 創・褥瘡処置
  • 吸引
  • 点滴の管理
  • 経鼻経管栄養・管理
  • 終末期ケアなど

要支援・要介護者に実施する場合

  • 服薬管理
  • 移動・移乗介助
  • 入浴介助
  • 血糖測定
  • インスリン注射
  • 排便支援
  • 爪切り
  • 認知症ケアなど

看護師の1日のスケジュール例

9時出社して訪問看護の準備を行う
9時30分訪問時間に合わせてそれぞれ事務所を出発
10時1件目の訪問を行う
11時20分2件目の訪問を行う
12時30分お昼休憩
13時30分3件目の訪問を行う
15時4件目の訪問を行う
16時20分帰社:訪問看護ステーションに戻ってから仕事を行う
17時退社
1日のスケジュール例の詳細を見る

9時:出社して訪問看護の準備を行う

訪問看護師は、訪問先の利用者を訪ねる前に、まず、職場である訪問看護ステーションに出社します。

  • ユニフォームに着替える(基本貸出が多い)
  • 留守番電話のチェック
  • 臨時訪問などの対応確認(再スケジュール設定)

など、出社しておこないます。

病院勤務より、情報収集にかける時間が少なくて済むので、前残業の時間はほとんどない場合が多いと言えます。

急なキャンセル、体調不良による臨時訪問の依頼、ケアマネジャーからの連絡等が入っているため、留守番電話などのチェックは欠かさず行います。

  • 訪問バック(物品の補充や点検)
  • 洗髪グッズ

など、訪問看護に必要なものを持ち車に乗り込みます。

自動車で訪問する場合も多く、訪問看護ステーションを選ぶ場合には確認しておきましょう。

(都心部などは自転車での活動が主です。)

10時:男性70歳のお宅に訪問(例)

訪問看護の利用者例(例)脳梗塞/70代男性/主治医の指示を仰ぎながら処置を行う

訪問先の70歳男性は、脳梗塞を患っており「要介護5」で生活全般に介助を要します。

男性の奥様は一緒にケアをしたいという意向を示していたので、看護師と共にケアを行います。

バイタルサインの測定をしながら、奥様に生活状況の確認をし、清拭、更衣をしながら、臀部の状態も含め全身の観察を行います。

臀部に表皮剥離があったため主治医に電話連絡をし、指示を仰ぎます。

11時20分:男性80歳のお宅に訪問(例)

訪問看護の利用者例(例)肺気腫/80代男性/状態を観察しケアを実施する

「便秘でお腹が痛いため、息も苦しく感じる」とのことで、処置を行うと症状が改善しました。

全身の皮膚の乾燥がみられたので、清拭や足浴をしながら、スキンケアを実施。

痛みも緩和し、呼吸の苦しさも改善したとのことでした。

13時30分:女性90代のお宅に訪問(例)

訪問看護の利用者例(例)腰椎圧迫骨折後/90代女性/排泄のケア等

このお宅には、ケアマネジャー、訪問診療、訪問歯科、訪問リハビリ、ヘルパー、ディサービス、訪問入浴、福祉用具専門員等多くのサービスが入っており、日中、独居のため、排泄のケアを済ませ、介助で離床し昼食を食べるセッティングを行いました。

入れ替わりでヘルパーさんが入り食事の提供、片づけ等をしてくれました。私は、他職種の方が情報共有できるようにノートを作り、日々の状態を記載していきました。

また、認知症があり、排泄状況の把握が難しいため、排泄チェック表を作成し、排泄に関わったスタッフが記載することで、評価やケアに役立てます。

15時:女性60代のお宅に訪問(例)

訪問看護の利用者例(例)パーキンソン病/60代女性/服薬チェック

薬の種類が多く自己管理が難しいため、お薬カレンダーを使用し、看護師が薬をセットし、服薬できているかチェックしました。

飲み忘れが増えているため、本人に話を聞きながら原因を考え、薬の袋が透明で見えにくく、見落としてしまい飲み忘れていることが分かりました。

見えやすい工夫を検討し、本人と相談しながら、新しい方法で薬をセットして終了しました。

16時20分:事業所に戻る

訪問が終わると、事業所(訪問看護ステーション)に戻り、訪問看護師は以下のような仕事を行います。

  • 1日の仕事の反省
  • 訪問バッグに物品を補充
  • 他のスタッフとの情報共有
  • 患者のカルテ管理
  • 訪問記録(パソコンに入力)
  • 担当者の書類作成
  • 事務作業等
  • ミーティング(1日の報告)

などです。

情報共有は社内だけでなく、ケアマネジャーをはじめ、他のサービス担当者や通院先の病院とも連絡を取り合い様々な調整をします。

(退院カンファレンスに呼ばれ入院先の病院に伺うこともあります。)

情報収集や看護計画

訪問看護師は以下のような仕事を日々行います。

  • 利用者の生活状況・家族の介護力などの情報収集
  • 利用者の看護計画立案・評価
  •  看護実施後の報告書作成・各関連部署への報告

訪問看護師は病院での臨床経験が沢山活かせる職場だとも言えます。

その他の業務

勤務する訪問看護ステーションよっては、以下の仕事を看護師が行う場合もあります。

自費分の料金請求月々のサービス提供に関わる保険分(レセプト請求)の請求は主に管理者が行いますが、自費分の料金請求と徴収は訪問時に行うことがあります。
経理や総務事務員が不在の訪問看護ステーションの場合、経理や総務の仕事も管理者が全て行わなければならず、従業員である看護師がそのサポートすることもあります。

大規模と小規模の訪問看護ステーションの違い

大規模と小規模の訪問看護ステーションの違い

大規模小規模
施設・総合病院や大学病院などの大きな病院が母体で、その一部署として訪問看護部門を設けている場合
・地域でいくつも支店を持って運営している大規模な会社
・理学療法士や看護師等が代表者となり、法人として立ち上げた小さな事務所(1店舗~3店舗程度)
・新しく法人が訪問看護分野に参入してきた事務所
人員常勤看護師が5名以上在籍常勤看護師が3名程・パート、非常勤看護師2名程度
意見看護師の意見は反映されにくい看護師の意見が反映されやすい
経営安定している場合が多い不安定な場合もある
ルール整備されている場合が多い整備されていない場合もある
特徴・教育制度が充実している場合が多い
・看護の目的や成果を客観的に評価される
・オンコール体制やシフトに余裕がある
・チーム医療体制を引き継ぐことが可能
・人間関係が良好な場合が多い
・スタッフが少なく助け合いが必要
・経営により看護師の待遇が左右される
・ルールを整備していく必要もある

訪問看護ステーションは大規模、小規模と様々ありますが、大規模な訪問看護ステーションは「安定した環境で安定した給与と休日を確保できる仕事ができれば、組織のしがらみや人間関係もこだわらない」という看護師は働きやすいでしょう。

理由として、自分らしさや看護観を持ちながらも主張せず人に強要もしない柔軟な考えであれば、新しい環境でのやり方や慣習にも早く馴染むことができるからです。

一方、小規模な訪問看護ステーションの場合は、誰かの指示の中で動くのではなく、

  • 自分の意見を持って患者や家族に寄り添いたいと考えている
  • 大きな組織のしがらみやなかなか変えられない慣習に辟易としている
  • これまでの人間関係に疲れている

等の看護師が働きやすいでしょう。

大規模の特徴を詳しく見る

大規模な訪問看護ステーションの特徴

教育制度が充実している場合が多い

大規模な訪問看護ステーションでは教育制度(プリセプター)なども充実している場合があります。

そのため、安定した環境の中で、訪問看護を行いたいと思う看護師には最適な職場だといえます。

また、小規模な訪問看護ステーションと比較し、給与面・福利厚生面も高待遇なことが多く、母体経営が安定しており、病院や地域との連携が取れているため、利用者が絶える心配が基本的にはありません。

看護の目的や成果を客観的に評価される

大規模な訪問看護ステーションでは、看護計画立案・評価やカンファレンスに時間をかけられることが可能な場合が多いといえます。

そのため、自分の実施した看護の目的や成果を客観的に評価される満足感を得られやすいでしょう。

オンコール体制やシフトに余裕がある

大規模な訪問ステーションは、スタッフ人数が多いためオンコール体制やシフトに余裕がある場合が多いと言えます。

また、看護師が不足した場合でも、運営母体が病院の場合は人事異動で早急な補充が可能です。

しかし、大人数であるため気の合わない看護師もいる可能性があり、人間関係で気を遣うことも多いといえます。

チーム医療体制を引き継ぐことが可能

訪問看護ステーションが大規模な病院母体の場合、病院や施設で実施されていた医師や薬剤師、看護師などとのチーム医療体制を引き継ぐことができます。

在宅療養が入院治療の経過を踏まえた中で計画されるため、「病状が悪化した際に円滑に入院ができる」等、患者や家族にとっても包括的な療養生活となり、訪問看護師にとっても医師や病院との連携がスムーズなのはとても安心感があります。

看護師の意見は反映されにくい

大規模な訪問看護ステーションの場合、ルールやマニュアルが整備されている場合が多いと言えます。

そのため、看護師自身の意見を伝えても日々の看護に反映されることは難しいと言えます。

訪問看護を目指す看護師は、「患者や家族の望む生活を支えたい」という強い思いや理想の看護を明確に持っている人が多く、組織の中で自分らしさや自分の意見を伝えてもなかなか採用されず、看護に反映されないフラストレーションを感じる場合があります。

訪問看護ステーションが大きい組織であればあるほど役割が看護師それぞれに与えられ、役割に見合った成果が求められるため、自分の理想とは違っても従わなければならない窮屈さを感じる場合があります。

小規模の特徴を詳しく見る

小規模な訪問看護ステーションの特徴

人間関係が良好な場合が多い

小規模な訪問看護ステーションは、常勤看護師が3名程で運営している場合が多いといえます。

小さな組織のため、スタッフ間の人間関係が良好なことが多く、上司との距離も近いため対応が柔軟で意見が反映されやすいことが特徴と言えます。

看護師の意見が反映されやすい

小規模な訪問看護ステーションは、風通しが良く「患者や家族のためにすべきこと」「なぜするのか」等の意見や疑問を言いやすく、挙がった意見がすぐに反映される場合が多いと言えます。

また、少人数だからこそ、同じ看護観を持った看護師が採用されやすく、スタッフとも良好な関係を築きやすいと言えます。

大きな組織に縛られないため委員会や強制参加の研修もなく、時間や業務を厳しく管理されているという拘束感がないことが特徴と言えるでしょう。

スタッフが少なく助け合いが必要

小規模な訪問看護ステーションは、スタッフ人数が少ないため、看護師同士で助け合う必要があります。

場合によっては、「休みが取りづらい」「オンコール体制や休日出勤などがある」などの訪問看護ステーションもあります。

そのため、小規模な訪問看護ステーションを選択する場合は、

  • 「24時間体制の有無」
  • 「オンコールの頻度」
  • 「休日・有休日数と消化率」

等を確認しておきましょう。

経営により看護師の待遇が左右される

小規模な訪問看護ステーションは、母体が病院の訪問看護ステーションとは違い、常に利用者を獲得し、経営を維持していく必要があります。

経営が上向きであれば、高給与や賞与などが期待できますが、経営が不安定の場合、賞与などが減る可能性もあります。

そのため、スタッフが少ないからこそ好待遇の場合もありますが、経営に大きく左右されることが特徴です。

また、スタッフが少ないことからチラシ作りや採用活動も看護師が行う場合もあります。

ルールを整備していく必要もある

小規模な訪問看護ステーションは、人数が少ないがゆえにルールが整備されておらず、曖昧ということもあります。

もちろん、すべての小規模な訪問看護ステーションのルールが整備されていないわけではありません

  • カンファレンスや決定事項の議事録がない
  • 情報が前後することや報告漏れがある
  • 情報が共有されない

などのことも起こりやすく、看護師自身で入職後にルールを整備することも必要です。

このようなことが不安・不満に思う場合、小規模な訪問看護ステーションは避けた方が良いでしょう。

訪問看護ステーションの選び方!11つの確認項目

訪問看護ステーションの選び方!11つの確認項目

看護師にとって働く時間に融通が利き、働きやすい訪問看護ステーションですが、転職する場合には、以下をチェックしながら、自分に合った訪問看護ステーションを選択するようにしましょう。

1.受け持ち制か分業制かの確認

受け持ち制か分業制かの確認

訪問看護ステーションによって、利用者への看護体制が「受け持ち制」又は「分業制(チームで複数関わる体制)」か、事務所によって異なります。

受け持ち制の場合は、一般的に看護師がイメージしている訪問看護ステーションとなり、

  • 医師やケアマネジャーへの病状連絡・報告
  • 計画書の作成・評価
  • 報告書の作成

など、看護師一人の責任で行う必要があり、他の勤務者に申し送りをして交代することはできません。

一方、分業制(チームで複数関わる体制)の場合は、以上の仕事をチームで担当するため、申送りなどの業務が発生しますが、交代することが容易です。

しかし分業制の場合、訪問は看護師1人に任せ、その他の仕事を他のスタッフが行う分業を行っている場合もあります。

そのため、分業制の仕事内容を確認するとともに、一人では不安と感じている場合は分業制の訪問看護ステーションを選択すると良いでしょう。

2.訪問件数と仕事量の確認

訪問件数と仕事量の確認

訪問看護ステーションによって、看護師が1日に訪問する件数は様々と言えます。

看護師にとって平均1日4件~5件程度の訪問が適正であり、分業制を行っている訪問看護ステーションの場合、6件~8件の訪問があります。

看護師として訪問件数が多いと大変だと感じる看護師もいれば、分業制を行い、書類などの作成よりは訪問している方が楽だと感じる方もいます。

そのため、「1日平均どれぐらいの訪問頻度があるのか」「1日で対応できる仕事量なのか」を確認しておくことが大切です。

1日の訪問数が4件程度だと余裕がある

1日の訪問件数が4~5件となる場合、余裕を持って看護師が訪問できるため、バイタル測定や処置だけでなく「患者や家族とのコミュニケーションも時間をかけること」ができ、訪問看護の醍醐味を感じることが可能と言えます。

3.残業の有無を確認

残業の有無を確認

比較的残業が少ない訪問看護ステーションが多いですが、残業の有無は所属する訪問看護ステーションにより異なります

大規模な訪問看護ステーションでは分業制(チームで複数関わる体制)されている一方で、会議やカンファレンスなどに時間をかけていたり、出席を義務付けられる講演会や勉強会など間接的な業務もあったりするため、残業の原因となります。

一方、小規模ステーションでは人数が慢性的に不足しているため、管理者が行う請求書の発行や挨拶状の作成などの事務作業の手伝いも多く、「看護師免許がなくても誰でもできるのに」と思う業務が残業の原因となることもあります。

そのため、残業の有無、月の平均残業時間をチェックしておきましょう。

4.オンコール体制の確認

オンコール体制の確認

数は比較的多くありませんが、オンコール体制を取っている訪問看護ステーションもあります。

また、オンコールは必ずしも看護師が担当すると決まっていない訪問看護ステーションも実在します。

そのため、オンコールに不慣れな場合は、オンコール体制を看護師が担っていない、又はオンコール体制がない訪問看護ステーションを選択しておくことも大切です。

5.訪問するエリアの確認

訪問するエリアの確認

訪問看護ステーションによって、看護師の活動範囲が広範囲の場合があります。

そのため、以下のことを確認するようにしましょう。

  • 看護師の活動範囲の確認
  • 活動範囲が広い場合、直行・直帰が可能かの確認
  • 活動範囲が広い場合、移動時間の問題に対応しているかの確認

訪問看護ステーションとしては、広範囲にわたり利用者を探すことで、利用者数を安定させる狙いがあります。

しかし、看護師の活動範囲に無理がある場合は、イレギュラーが発生した場合に対応が行いにくく、働きにくい可能性があります。

また、広範囲のエリアでも、

  • 訪問件数が少ない
  • 看護師の自宅に合わせて範囲を指定されている
  • 直行・直帰が可能

以上のような配慮があれば、仕事が行いやすいと言えます。

6.訪問する移動手段の確認

訪問する移動手段の確認

訪問看護ステーションによって、訪問看護師が訪問する移動手段は様々で、以下の場合があります。

  • 車(社用車又は自家用車)を利用する場合
  • 自転車又は電動自転車を利用する場合
  • 公共交通機関を利用する場合
  • その他(徒歩やバイクなど)

特に都心部などは自転車が多いですが、電動自転車かどうかを確認しておけば、体力的にも楽に訪問することが可能です。

自分に合う移動手段を行っている訪問看護ステーションを選択した方が良いでしょう。

7.教育体制等の確認

教育体制等の確認

訪問看護ステーションによって看護師の教育体制は様々であり、教育やマニュアルが整っていない場合もあります

そのため、特に初めて訪問看護ステーションに勤務する場合や、不安な場合などは、教育やマニュアルなどが整っている訪問看護ステーションを選びましょう。

面接時に以下の具体的なことを質問しておきましょう。

  • 独り立ちするまでの教育・フォロー体制はあるのか
  • どれぐらいの間(期間)、同行を行ってくれるのか
  • 初めての場合の教育方法はどのようなものなのか

あらかじめ確認しておきましょう。

訪問看護ステーションによっては、病院のようにプリセプター(相談役)がいることや、教育カリキュラムが2年先、3年先まで決められている場合もあります。

また、新人看護師を募集している訪問看護ステーションもあり、中途採用でも教育体制に安心できるといえます。

8.適正な給与の確認

適正な給与の確認

選択する訪問看護ステーションが周囲より、看護師の給与があきらかに高い場合は、以下のことを注意してください。

  • 看護師が不足しており定着率が悪い
  • 従業員の入れ替わりが激しい
  • 人間関係や業務内容などに何らかの問題がある

以上のマイナスの理由から、給与が高い可能性があり、詳しく確認しておきましょう。

もちろん、給与が高く、看護師として働きやすい訪問看護ステーションも存在するため、目安程度に考えてください。

9.経営方針の確認

経営方針の確認

訪問看護ステーションの場合、医療に携わったことがない一般企業でも開設することが出来ます

その場合、

  • 経営者が介護や看護に対しては素人であること
  • 訪問看護に必要な環境が分からない場合があること
  • 必要な資質もわからないまま新人看護師を採用されること

以上のことが起こりうる場合があり、看護を行う現場が大変な思いをする危険があります。

そのため、経営方針を確認し、自分自身に合った訪問看護ステーションかどうかを選択しましょう。

主な確認するポイントとしては、

  • どのような利用者がいるのか
  • どのような内容でサービスを受けているか

以上のことを確認し、本当に利用者にとって必要な看護を提供できているかという観点で見てみると良いでしょう。

10.経営の安定性の確認

経営の安定性の確認

特に小規模の訪問看護ステーションを選択する場合、経営の安定性を確認しておきましょう。

経営が不安定の場合、

  • 看護師の訪問数に影響する場合がある
    (訪問数が増える)
  • 賞与などに影響する
  • 昇給などに影響する

以上のことに直結するため、「どれぐらいの利用者がいるのか」や、以下で説明する「施設の運営期間」を確認しておきましょう。

また、「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅」などを中心に訪問看護を行っている場合、同じ建物内で複数の利用者を獲得できる可能性が高く、安定した収益を確保することが可能です。

さらに、看護師としても自宅を訪問するより、一か所で数名を訪問することが可能なため、移動時間も少なく、時間的にも余裕があり看護師としては、働きやすいといえます。

11.施設の運営期間を確認

施設の運営期間を確認

訪問看護ステーションの売り上げが決定し、手元にお金が入ってくるまでのサイクルは約半年以上の時間を要します。

それまでは手元の資金でやりくりすることになり、軌道に乗せるまでは収入の安定が困難なことが多く、運営期間が浅い場合(特にオープンしたての訪問看護ステーション)は苦労します。

運営期間が浅い場合は、

  • 利用者とトラブルが起こった際に対処法が一貫していない
  • ルールが明確ではない
  • マニュアルが整っていない

以上の可能性もあります。

初めて訪問看護ステーションに転職を行う場合は、なるべくオープニングスタッフは避け、運営期間が長い訪問看護ステーションを選択しましょう。

「看護師としてバリバリ働きたい」「自分で作り上げたい」「管理者として働きたい」と思う方は、オープニングスタッフに挑戦してみましょう。

おすすめの看護師転職サイト

訪問看護ステーションにおすすめの看護師転職サイト

訪問看護ステーションに看護師が転職する場合、以下の理由で看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を利用することをおすすめします。

  • 内部情報を知ることが出来るため
  • 訪問看護ステーションの見学が容易であるため
  • 希望条件に合う求人をピックアップしてくれるため

以上の理由で、上記で説明した「11つの確認項目」は内部情報を取得する必要もあり、訪問看護ステーションを実際に見学することで分かるためです。

また、訪問看護ステーションの場合は、正職員とパートの看護師求人が豊富のため、パートと正職員の看護師求人をサポートしており、かつ訪問看護ステーションの求人が多い、以下の看護師転職サイトがおすすめです。

看護のお仕事「施設内情報に強い!」

看護のお仕事

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名看護のお仕事
公開求人数128,656件
(2022年1月4日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応
雇用形態
常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤、派遣、紹介予定派遣
対応施設総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応
診療科目
内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

マイナビ看護師「丁寧な転職のプロ!」

マイナビ看護師

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名マイナビ看護師
公開求人数55,441件
(2022年1月4日時点)
非公開求人とても豊富(保有求人全体の約40%非公開)
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー
対応
雇用形態
正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
対応
勤務形態
常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
対応施設病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他
対応
診療科目
美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・転職の相談から行える
・キャリアアドバイザー親切丁寧
・退職交渉も可能
・企業系のレア求人を豊富に保有

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

ナース人材バンク「介護施設に強い!」

ナース人材バンク

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸マル2重丸三角
サイト名ナース人材バンク
公開求人数58,921件
(2022年1月4日時点)
非公開求人とても豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、看護学生
対応
勤務形態
常勤、日勤のみ、夜勤あり、夜勤のみ、非常勤
対応施設病院、クリニック、訪問看護、企業・学校・保育園、居宅介護支援事業所、有料老人ホーム、地域包括支援センター、デイサービス事業所、訪問介護事業所、グループホーム、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、デイケア事業所、ショートステイ事業所、小規模多機能、訪問リハビリ事業所、訪問入浴事業所、介護療養型医療施設、看護小規模多機能居宅介護
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・非公開求人が豊富
・大規模病院、介護施設の求人が豊富
・希少価値が高い求人も多い

公式サイト:https://www.nursejinzaibank.com/

良くある質問

運転に不慣れな方や、ペーパードライバーの看護師は苦労する可能性があります。

そのため、車の利用に不安がある方は自転車で訪問できる訪問看護ステーションを選択するか、転職前に働く職場で相談を行いましょう。

自動車免許が必ず必要な場合もあり、地域差があります。

多くの看護師が利用者の自宅に入るだけで緊張し、「利用者の自宅に入ること」に戸惑う場合があります。

また、清潔ではない部屋も多く、たった数十分の訪問の中で利用者の生活全体を管理し、改善させることは難しく「生活全体の管理と改善が難しいこと」を実感されます。

訪問看護ステーションによりますが、一般的に利用者の自宅を訪問する場合、基本的には看護師1名で行います

ただ、事務所にいるスタッフと報告・連絡・相談をしながらケアを行っている場合がほとんどです。

病院ではナースステーションで他の人を呼ぶことや報告しますが、訪問看護ではそれが電話連絡となり、病院のベッドサイドで行なっている患者ケアが訪問看護では自宅ベッドになっているだけ、とも言えます。

また多くの場合、困った時や判断に迷う時は電話連絡などで指示を仰ぐことがほとんどで、全てを1人で背負うという訳ではありません。

訪問看護に対する不安な気持ちがある場合でも、フォロー体制や教育体制が整っている訪問看護ステーションを選択していれば、問題ありません。

実際に臨床経験があれば、心配するほどの困難な場面は少なく、初めてでも慣れるまで他のスタッフがしっかりフォローしている場合が多いと言えます。

訪問看護ステーションの増加にともない、新人看護師でも、新卒看護師でも、訪問看護師として働く育成プログラムも日々充実してきているため、教育体制が整った訪問看護ステーションであれば、可能となります。

しかし「楽な仕事がしたい」などの理由で訪問看護を選択することはおすすめできません。

教育体制が整っていた場合でも、最終的には区切られた制限時間内にやるべき作業を全て終わらせなければならず、一人きりで訪問する孤独とプレッシャーがあります。

まとめ

看護師が働きやすい訪問看護ステーションを選ぶためには、以下の確認条件を参考にしましょう。

  • 受け持ち制か分業制かの確認
  • 訪問件数と仕事量の確認
  • 残業の有無を確認
  • オンコール体制の確認
  • 訪問するエリアの確認
  • 訪問する移動手段の確認
  • 教育体制等の確認
  • 適正な給与の確認
  • 経営方針の確認
  • 経営の安定性の確認
  • 施設の運営期間を確認

さらに、転職する場合は訪問看護ステーションの見学を必ず行い、可能な場合は実際に体験してみることが一番の選び方となります。

また、訪問看護師としての「やりがい」は、利用者(患者)や家族とゆっくり会話してゆっくり関われるところです。

訪問看護は決められた時間の中、連続して関わることができ、業務上だけの会話ではなく、純粋に楽しんで会話することができて、利用者や家族と大笑いすることもあります。

そのようなときに、多くの看護師は「楽しいな、訪問看護師に転職して良かったな」と感じると思います。

家族の絆が強く一生懸命に介護や看護をしている家に訪問すると、その愛情や幸福感が伝わって、自分もその生活の一役になれる喜びを感じます。

訪問看護師をやっていて良かったなと思えるような訪問看護ステーションを皆様も是非選んでみてください。

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