
Bingウェブマスターツールの使い方の最終章の第3章になります。1章と2章では基本的な使い方とレポートデータの見方について説明してきました。今回はBingの検索エンジンで上位表示させるためのBingウェブマスターツールが用意している診断ツールについて説明していきます。
こちらの記事を初めて見た方は以下も参考にしておいてください。
【第一章】Bingウェブマスターツールの使い方「自分のサイトの設定」【保存版】
【第二章】Bingウェブマスターツールの使い方「レポート&データ」【保存版】
それでは、診断ツールを始めます。以下のような形で、重要度を掲載していますので、必要な項目だけはチェックしておきましょう。
- 重要度1:★☆☆☆☆ おそらく重要ではない
- 重要度2:★★☆☆☆ 人によっては重要になりえる
- 重要度3:★★★☆☆ 必要かもしれないのでチェック
- 重要度4:★★★★☆ ほぼ全員が確認した方が良い
- 重要度5:★★★★★ チェックし行動した方が良い
このような形で重要度を記載しておきます。必要なものだけチェックしてみてください。
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診断ツール関連の目次
【3.診断ツールの目次】
- 3-1.キーワード調査(重要度4:★★★★☆)
- 3-2.リンク エクスプローラー(重要度3:★★★☆☆)
- 3-3.Bingbot として取得(重要度2:★★☆☆☆)
- 3-4.マークアップ バリデータ(重要度3:★★★☆☆)
- 3-5.SEO アナライザー(重要度5:★★★★★)
- 3-6.Bingbot を検証(重要度2:★★☆☆☆)
- 3-7.サイト移転(重要度2:★★☆☆☆)
【4.Secutity(セキュリティ)】
- 4-1.マルウェア(重要度3:★★★☆☆)
- 4-2.Track Certificates(重要度1:★☆☆☆☆)
【5.Bingその他の機能】
- 5-1.メッセージ(重要度5:★★★★★)
- 5-2.ウェブマスターAPI(重要度2:★★☆☆☆)
- 5-3.Bing Places for Business(重要度1:★☆☆☆☆)
- 5-4.Bing ソリューション(重要度1:★☆☆☆☆)
上記の内容を以下に掲載していますので、チェックしていきましょう。
3.Bingウェブマスターツールの診断ツール
Biguウェブマスターツール上では、目次で上げた診断ツールについての項目がすべて一覧で利用することができます。利用する項目は以下の通りです。
- キーワード調査
- リンクエクスプローラー
- Bingbotとして取得
- マークアップ バリデータ
- SEOアナライザー
上記の項目となります。以下で説明を1つ1つ行っていきますので、必要な部分の確認を行ってください。
3-1.キーワード調査 重要度4:★★★★☆
Bingの検索エンジンでのオーガニック検索のクエリ数を利用して、検索ボリュームを調べることが可能です。Bing検索内での表示回数(クエリ数)を確認することができ、かつトレンドの傾向が分かります。
国、言語、地域、日付などから絞り込めるため、トレンドを把握したり、検索市場を確認する場合に便利です。また、調べた履歴データは6ヶ月間保存されます。
使い方
- Bingの検索クエリから調査が可能
- 検索ボリュームやトレンドの把握が可能
3-2.リンク エクスプローラー 重要度3:★★★☆☆
リンクエクスプロ―ラーは、調査するURLをBingに送信することで、そのURLに向けられたリンクを調査することが可能です。つまり、URLにに向けれた外部リンクのみを表示する機能です。
第2章で説明した「インバウンドリンク」とは少し違うので注意が必要です。
使い方
- URLに向けられたリンクを調査することが可能
3-3.Bingbot として取得 重要度2:★★☆☆☆
「Bingbot として取得」とはBingの検索エンジンのbotがどのようにウェブページをクロールしているかが表示される機能になります。こちらがウェブページを作成したとおりにBingbotがクロールを行っているか確認するのに役立ちます。
使い方
- Bingbotのクロールがデータで確認できる
3-4.マークアップ バリデータ 重要度3:★★★☆☆
マークアップ バリデータの機能は、ウェブページ内に含まれるマークアップ言語を検査できます。また、URLを入力し、検査することで、Bingの検索エンジンに構造化マークアップについて報告することができます。
簡単にお伝えすると、★などの評価が検索エンジン上に出ているものがありますよね。その表示確認と、表示を促す指示をBingに与えるということですね。
使い方
- ウェブページ内に含まれるマークアップ言語を検査
- Bingの検索エンジンに構造化マークアップについて報告
- URL のリッチスニペットを Bingで表示
3-5.SEO アナライザー 重要度5:★★★★★
SEOアナライザーは、ウェブページ単位でURLを入力し検証することで、Bingが考えるSEOの問題点を指摘を行ってくれるツールになります。オンデマンドツールでURLをクロールして、一連のSEOベストプラクティスに対して評価します。
第2章でお伝えした、SEOレポートと関連性が深いので、同時利用するのがおすすめです。
使い方
- Bingが考えるSEOベストプラクティスを紹介してくれる
(SEOの改善点の指摘)
3-6.Bingbot を検証 重要度2:★★☆☆☆
ウェブサイトにBingbotが本当に巡回しているかどうかを検証する場合に利用します。この場合にBingbot かどうかを確認するには、IP アドレスを入力します。
使い方
- ウェブサイトにBingbotが本当に巡回しているかどうかを検証する
3-7.サイト移転 重要度2:★★☆☆☆
ウェブページのURLを変更した場合や、別のサイトへ移動させた場合にBingの検索エンジンに通知するツールになります。301リダイレクトなどを行った場合に使用します。
ドメインを別にしてサイト移転をする場合に関しては、2つともBingウェブマスターツールに登録を行い、移転依頼を上画像のようにかけることをお勧めします。
使い方
- ウェブページのURLを変更した場合に知らせる
- 別のサイトへサイト移転した場合に知らせる
4.Secutity(セキュリティ)
登録しているウェブサイトのSecutity(セキュリティ)に関するチェックを行う場所になります。項目としては以下のものが上げられます。
- マルウェア
- Track Certificates
以下で詳しく説明しているので、確認していきましょう。
4-1.マルウェア 重要度3:★★★☆☆
マルウェアとは、一般的にウィルス関連やワーム(ネットワークを介して伝染していくウィルスプログラム)やトロイの木馬(コンピューターウィルス、不正プログラムの一種)などの悪質なコードの総称をマルウェアと言います。
Bingウェブマスターツールでは、登録したウェブサイトに関して、有害な要素が検出されているかどうかを確認することができます。
使い方
- マルウェアに感染したURLを確認できる
4-2.Track Certificates 重要度1:★☆☆☆☆
Track Certificatesとは、そのままの意味で「トラック証明書」のことになります。登録したウェブサイトにアクセスしたユーザーからリクエストされた証明書の詳細を表示することができます。
自身が予期しない証明書や怪しい証明書をBingウェブマスターツールを利用して、マイクロソフトに報告することができます。
使い方
- 予期しない証明書をマイクロソフトに報告ができる
5.その他の機能
Bignのウェブマスターツールには今まで紹介した、「自分のサイト設定」「レポート&データ」「診断ツール」「Secutity(セキュリティ)」の他にも機能が存在します。その内容を以下にまとめておきます。
5-1.メッセージ 重要度5:★★★★★
Bingウェブマスターツールのメッセージセンターになります。Google Search Consoleのメッセージとほぼ同一の機能だと思ってよいです。登録したウェブサイト上での警告や、大量のクロールエラーが表示されます。確認できているエラーメッセージは以下の通りです。
- (クロールエラー)大量のリクエストが発生し、以下のステータスを返しました: 404 (Not Found).このタイプの 240 エラーが発生しましたが、これは24 時間内に作成したすべてのリクエストの 10 パーセントに相当しています。
- (機能について)今月はまだpeko.co.jp/の URL を送信できます
など、必要な情報に合わせてBingウェブマスターツールが教えてくれます。
使い方
- ウェブサイトの警告や機能を告知してくれる
5-2.ウェブマスターAPI 重要度2:★★☆☆☆
APIとは、アプリケーションプログラムインターフェイスの頭文字をとった略語です。Bingウェブマスターツールが用意してくれるプログラムやアプリケーションを利用することで、開発環境を楽にします。
技術者以外が不要な項目なので、「BingウェブマスターツールはAPIが公開されている」と認識していれば問題ありません。
使い方
- BingウェブマスターツールのAPIが公開されている
5-3.Bing Places for Business 重要度1:★☆☆☆☆
Googleの検索エンジンで言うところのローカル検索(地図検索)を登録する項目になります。残念ながら、日本は対象エリアに入っていないため、登録する必要性は薄いと考えられます。現在は、米国、オーストラリア、オーストリア、ブラジル、カナダ、中国、ドイツ、香港、インド、イタリア、メキシコ、スペイン、スイス、台湾、イギリスで利用可能となっているため、登録の必要性は薄いでしょう。
使い方
- Bingのローカル検索に登録できる
5-4.Bing ソリューション 重要度1:★☆☆☆☆
Bingソリューションに登録することで、ウェブサイトの流入数の増加、広告の出稿、またはアプリ等の連動などが可能になるサービスになります。残念ながら、広告出稿やアプリ連動などは日本でも利用できますが、Bing Places(地図登録)などは、サービス圏外になっています。興味がある方は一度確認しても良いのではないでしょうか。
使い方
- 流入顧客を増やすこと
- お客様とのエンゲージメントの維持
まとめ
Bingウェブマスターツールに関しては、第一章から第三章までをご紹介してきましたが、診断ツールに関しては、まだまだベータ版になります。ただ、Google Search Consoleよりも優れている点もあり、かつユーザーが利用する検索エンジンの中にもBing検索エンジンが占める割合が高くなっているため、Bingウェブマスターツールに登録を行って様子を見ることをお勧めします。
改善や新機能があれば、当サイトのブログで紹介いたします。最後までありがとうございました。
【第二章】Bingウェブマスターツールの使い方「レポート&データ」【保存版】
【第三章】Bingウェブマスターツールの使い方「診断ツール」【保存版】
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