
レンタルサーバーを取得する上で、初心者が知っておきたい知識をまとめているページになります。ホームページ作成においてサーバーは欠かせないものですが、知識がない初心者がレンタルサーバー選びに失敗をすると、移転などのコストや工数がかかり、非常に運営が困難になります。
まずは用語を知ることから覚える必要があります。
レンタルサーバーとは、サーバーを借りている状態の事を表します。Web業界においてはサーバーはホームページやメールを利用するための土地のようなものになります。仮住まいが存在するようにレンタルサーバーも借りている状態であるということです。購入する家をサーバー業界では独自サーバーと言いますが、ホームページ運営を独自サーバーで行っている個人や企業は管理やコスト面から限りなく少ないです。
サーバーとドメインを住宅=サーバー、ドメイン=住所に例えて話を分かりやすく進めていきます。
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1.レンタルサーバーの種類
一言でレンタルと言っても、色々なサーバーのレンタル方法があります。これが一番初心者が混乱してまいます。しっかりと確認が必要です。レンタルサーバーは独自サーバーと違いレンタルしている賃貸のようなものです。ほとんどのホームページが賃貸のレンタルサーバーになります。
共有サーバー
多くのホームページ運用で利用されているのが、共有サーバーです。CPUやメモリなどを他人と共有しながら利用します。住宅に例えるとマンションのようなものになります。
いざホームページを始めようと思った方は100%共有サーバーで問題ありません。
共有サーバーのメリット
- サーバーの管理の必要がなく、楽である。
- コストが他のサーバーに比べて安い。
- 専門知識が不要で利用しやすい。
共有サーバーのデメリット
- 他のユーザーのトラブルに巻き込まれる。
- カスタマイズは制限あり。
- リソース等が他人と共有になる。
peko pint
共有サーバーのデメリットである、「他のユーザーのトラブルに巻き込まれる。」のはメールの送受信などです。ブラックリストに乗ったユーザーが同じサーバーを利用していた場合、メールが迷惑フォルダなどに入ったりなどしてしまいます。(ごくわずかな確率です)ホームページ作成上は全く問題ありません。
専用サーバー
専用サーバーはCPUやメモリなどを他人と共有することがなく、自身専用のサーバーになります。住宅に例えると、一軒家を借りているような感覚です。
専用サーバーのメリット
- 自由なカスタマイズが可能になる。
- サーバーのリソースを100%活用できる
- 他のユーザートラブルに巻き込まれない
専用サーバーのデメリット
- 専門的な知識が必要になる。
- コスト高くは共有サーバーの10倍以上の価格になる。
peko pint
専用サーバーを利用するときは大規模なポータルサイトなどを作成する場合が多いですね。一部上場企業の大手の場合はどのよなホームページであっても専用サーバーを選びます。専門知識が必要になる点でも管理も含めてコストが非常にかかるのが特徴です。
マネージド専用サーバー
マネージド専用サーバーとは、共有サーバーと専用サーバーの中間をとったようなレンタルサーバーです。住宅で言うと、高級マンションの賃貸に管理人がいるようなイメージです。専用サーバーと比べると、リソースは独占的に利用できるのは変わりませんが、サーバー設定(php・apacheのバージョンアップ)が自由にすることができません。またroot権限もありません。
マネージド専用サーバーのメリット
- 共有サーバーよりリソースの自由が利く。
- 管理コストがかからず、任すことができる。
マネージド専用サーバーのデメリット
- 専用サーバーに比べ、サーバー設定が出来ない
- 費用は専用サーバーより安く共有サーバーより高い
peko pint
マネージド専用サーバーは専用サーバーの管理の難しさから担当者を解放するために生まれた新しいサービスです。サービスプランは各社異なりますので、注意が必要です。
VPSサーバー
仮想化という技術を使って、専用サーバーと同じ自由度が効くサーバーになります。専用サーバーとは違い、共有サーバーを利用しています。住宅でイメージするとリノベーションがOKな賃貸のようなイメージです。VPSとはVirtual Private Serverの略になります。
VPSサーバーのメリット
自由にサーバーのカスタマイズが可能
専用サーバーと比較し、価格が安い
VPSサーバーのデメリット
共有サーバーに比べ、専門的な知識が必要
専用サーバーと比較するとパフォーマンスは劣る
peko pint
VPSサーバーを利用するのは、ある程度サーバーに関して知識がある人です。初心者の方は、このようなサーバーもあるんだ。と思う程度にとどめておけば問題ありません。
2.サーバーのディスク容量とは
サーバーのディスク容量とは、ハードディスクの事をさし、そのサーバーに入る容量(データ)のことです。大きければ大きいほど容量が入りますが、大きさに合わせて金額が上がります。「コストパフォーマンスが良い」とサーバーで言われる場合は、払う金額に対して、ディスク容量が大きい時に利用されます。
住宅で例えると賃貸住宅の家の広さになります。2LDKよりは3LDKの方が家具が沢山入りますが、賃料は上がりますよね。
サーバーのディスク容量はどれぐらいを選ぶ?
サーバー初心者には判断が難しいのが、ディスク容量です。どれぐらいの家具を持っているか、分からないためです。通常のホームページお1つ運用している場合は1GBもかからない可能性の方が高く、通常のホームページ運営に関して必要なディスク容量は10GB程度です。
ディスク容量を選ぶ際の注意点
(注意1)画像を多く使う場合は200枚程度で1GBを超えてしまうので、100GB以上にしておけば、ある程度問題ありません。
(注意2)動画などを独自でサーバーに蓄積する場合(YouTube等の共有は違います)は容量を考えた上で選定する必要があります。
3.マルチドメインとは
1つのサーバーに設定できるドメインの数を表します。マルチドメインとは複数設定できることをいいます。マルチドメインの個数が30個の場合は30ドメイン、そのサーバーに設定することが可能と言うことです。
住宅で例えるとドメインは住所になります。1つの家で複数の住所を持つことができます。
1ドメインにつき、1サーバーを設定する方もいます。これはSEO対策上のIP分散のためと、サーバー停止のリスク分散を行っているからです。通常の方は複数設定しても問題ありません。(また別の機会にお話ししますね。)
独自ドメイン・サブドメイン
独自ドメインとは、自身で取得することができる自由なドメインになります。ドメインについては「ドメインを選ぶ選定方法|ホームページ開設時のSEO対策を考慮したディレクトリ構造」に詳細が記載していますので、確認をしてください。
4.MySQLとは
MySQLとは、オープンソース(自由に公開されているプログラム)のデータベースの1つです。世界中で最も利用されているオープンソースです。
住宅関連で例えると、車を購入する際の車庫証明とナンバープレートのようなものです。(ちょっとこれは無理があるかもしれません・・・)
WordPress(ワードプレス)、Movable Type(ムーバブルタイプ)などのCMS(ホームページ管理機能)を利用する場合は必須になります。共有サーバーを借りる際は必ず、MySQLの個数を調べておきましょう。
共有サーバーを借りる時のMySQLの適正な個数は?
共有レンタルサーバーを購入する場合にMySQLの個数が書いてあります。0個のものもあれば、30個のものもあります。WordPressで考えると、1つのWordPressに通常1個のMySQLを利用します。
サイトが3つあり、全てWordPressを導入する場合はMySQLが3つ必要になります。1つであれば、WordPress導入は1つになってしまうため、運用に合わせて慎重に選ぶ必要があります。
peko pint
MySQLの設定可能な個数をチェックせずに、レンタルサーバーを購入する方が多いです。理由は安いからなのですが、サーバーを借りて何を行いたいかチェックすることが重要です。
5.知っておきたいWeb機能
レンタルサーバー各社でついているWeb機能が違ってきます。住宅で例えると、宅配ボックスは付いているか、シャワードレッサーになっているか、など利便性の部分にもなりますので、知っておくことが重要です。
Web機能 | 詳細内容 |
転送量課金 | ウェブ・メール・FTPデータをサーバーにアップロードする際に 重量課金を行っている事をいいます。 かなり少なくなりましたが注意しましょう。転送に関する課金は「なし」のものを必ず選びましょう。 |
CGIの利用 | 問合せフォームなどのプログラムを言います。 こちらはあり、「○」のものを選びましょう。 |
SSIの利用 | 特に難しいプログラムを記述しなくても 簡単に動的なページが作れる仕組みになります。あり「○」でも、なし「×」でもどちらでもOKです。 |
PHPの利用 | こちらはWeb上で動的ページを作成する 主要のプログラム言語の事です。必ずあり「○」を選びましょう。 |
アクセス権限 | 特定のユーザーのみに公開するページを持つことです。 まさにオプションなのでどちらでも大丈夫です。 |
共有SSL | SSLとはインターネット上の通信を暗号化する技術です。 共有してSSLを使えるかどうかが掲載されています。共有SSLとしては、セキュリティは高度ではありませんが、 安いというメリットがあります。 |
独自SSL | ホームページを飛躍的に拡張したい場合は、 独自SSL設定ができるようなサーバーを選びましょう。 |
自動インストール | WordPress ・MovableTypeなどの人気がある プログラムを簡単にインストールできる仕組みです。 |
まとめ
レンタルサーバー選びは初心者だと混乱しますし、やはり難しいと思います。ジャンル別にまとめた、サーバー選びの比較ページを作成していますので、そちらも合わせて是非、確認してみてください。
最後まで確認いただき、ありがとうございました。
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